このマシンの特徴は、何と言っても「ハイコストパフォーマンス」に尽きるでしょう。標準価格としても当時としては低価格路線に加えて、私が時期遅れで入手した時も、ディスプレイ込みで¥100k弱という、超安値(当時)でした。
CPUには、i486SX/33MHzを使い、RAM/4MB、IDE−HDDが200MB、ISAバスが3スロットに、サウンドブラスターカードにオンボードのSCSIコネクターから接続された2倍速CD−ROMドライブ、という、Windows3.1の初期の頃に使うには一般的なスペックとなっています。
現在ではアップグレードを行い、i486DX4/100MHz、RAM/36MB、IDE−HDDが540MB、SCSIボードにAHA−1540+2倍速CD−ROMドライブ、SB64Value、2ボートシリアルI/Oカード、等を載せています。特に、シリアルポートが本体内蔵分と 合計して4ポートもあると、アマチュア無線のパケット通信用のTNC等を複数台接続してのマルチ ポートRBBSを開設する等、活用の幅が広がります。シリアルI/Oポートは、全4ポート共、別 々の割込みレベルとI/Oアドレスに設定してあるので、4ポートが同時に使えます。割込みレベル とI/Oアドレスに空きがある場合、このように別々に設定しておくと良いでしょう。インターネッ トでFTPしながら、別のターミナルソフトでパケット通信にもコネクトしたりする事も可能です。 最近のマシンに搭載してあるPCIスロットになってからは、自動設定が可能となり、これら手動調 査設定の手間が省けました。
元々、Windows3.1ベースのマシンですが、今となってはソフトウェア的に拡張の余地がなくなり、か と言ってWindows95を導入するも不安定だったので、結局、実験を兼ね、DR-DOSを組み込んで、アマ チュア無線のRBBSを運用していました。
更なる拡張を考えた場合、このマシンはHDDコントローラが旧IDE規格なので、540MBが最大容量となり、これ以上容量が足りなくなったら、次はSCSI−HDDを入手し、既設のCD−ROMドライブと内部でデージーチェーン接続しないと駄目なようです。マザーボードはコンパック独自規格なので、市販の自作用のモノとは交換ができませんが、サードパーティからやはり独自仕様のアップグレード置換え用のマザーボードが発売されていた事もありました。いづれにしても、独自仕様という辺りが、DOS/Vマシンと言えど、少々、残念な気がします。
何だかんだと言いながらも、いろいろと拡張できるマシンです。DOS/V機は偉大ですね。
★このマシン、西暦2000年になってから最初の電源投入時に、日付が「1980年01月04日」となってしまいました。2000年01月01日付けで正しい日付を入力したら、その後は日付情報の問題はなくなりました。模擬の日付更新テストでは正常だったのですが、実際の運用で、異常動作しました。