TOSHIBA DynaBook J3100SS002
TOSHIBA DynaBook J3100SS002 4号機です。初のA4サイズノートパソコンとして東芝から発表されたDynaBookシリーズ第2弾の機種です。今のノートパソコンの大きさの原点です。この機種はフロッピードライブが左右に1基づつ、計2基装備されています。そのため、従来のフロッピードライブ1基の機種ではいったん内蔵のRAMドライブにデータをコピーしなくてはいけなかったのですが、直接同時に2枚のフロッピーを入れ替える事ができるようになりました。また、液晶表示装置も改良されて寿命が長くなっているとのことです。

CPUには、バッテリー駆動型パソコンを考慮して、小電力タイプC−MOS版の80C86/10MHzが使われています。その甲斐あって2分割専用バッテリーの公称値で計5時間も動作可能です。

ノートパソコンというとキーボードが貧弱と言われますが、このマシンのキーボードはなかなかしっかりしています。キータッチの力の入れ具合がうまく調整されています。そこらに出まわっている単体のキーポードよりも使いやすいかも知れません。

最初はアマチュア無線のパケット通信用端末として入手し、室内外を問わず、転送テストや、実験端末としていろいろと活躍してくれました。パケットの移動運用にも持ち出した事がありますが、本当にノート型パソコンとしての起動性に優れたところに感激してしまいました。電池駆動できるTNCとハンディ無線機で快適に運用を楽しめました。その後、アマチュア無線のRBBSホストとして活用しました。内蔵可能な8MB/HARD−RAMカードとの組みあわせでハングアップも無くとても静かに、順調に動いてくれました。しかし、長期間の運用が響いたのか、運用中に電源故障で起動しなくなりました。何とか修理できたものの、RBBSの運用は代替機である第8号機TOSHIBA DynaBook SS 433に譲り、本機は保存機とさせてもらいました。

でも、このバッテリー駆動時間の長さは、今となっても、もっと活用してやりたいと思う、今日この頃です。


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