第3号機「PC−E550」です。ポケコンの良いところは何処にでも持ち歩ける事です。もちろん、今となってはノートパソコンやPDAもありますが、何と言っても圧倒的に電池寿命が長い事。そんな訳で、このポケコンでは、主に(と、いうかそればっかり?)、アマチュア無線コンテスト用重複チェックソフト専用マシンとして使っています。卓上コンテストマシンとして、また、卓上BASICマシンとして、身近な活用プログラムなどをいろいろと作っては消し、活用しています。このポケコンの良い処は、本体内蔵のRAMエリアの中に、パソコンのOSと同じようなファイルシステムがあり、各種データやプログラムのファイルを置いておける事です。更に、外部とのパソコン接続用の専用RS−232Cケーブルがオブションで用意されており、ポケコン内のデータやプログラムが、接続した外部パソコンの例えばハードディスク上に保存できます。こうなれば、もう、実用上の記憶容量は無限大となります。これは本当に便利です。但し、そのための転送プログラムは自作か、またはケーブルの説明書に記載のサンプルプログラムを自分で打ち込む必要があります。
内蔵のBASIC言語は、特にダイレクトコマンド関係は、このポケコンの特徴を生かして、良く考えられていると思います(某社製BASICとはひと味もふた味も違います)。ただし、ポケコンなので表示文字範囲が狭く、プログラムソースの編集やデバッグには、一寸疲れます。でも、逆に、いつでも持ち歩いて寝転がってもどこでも編集やデバックができるというのは、楽しくなるものです。
この機種のシリーズは、元祖PC−E500から始まり、標準RAMの容量を倍の64kバイトに増やしたPC−E550、そして、構造化BASIC言語やスクリーンエディタを搭載したPC−E650と進んできました。
最近の店頭を見ていると、小型情報機器も高級志向なのか、PDAやWindows CE等のビジュアル系表示デバイスに流れていっているようです。キャラクター系表示デバイスの利点を生かし、速攻でプログラムが組め、圧倒的に電池の持ちが良いポケコンを、もっと活用しましょう。