富士箱根山岳鉄道訪問道中記(箱根登山鉄道線・伊東線・御殿場線)
2003年4月19日(土)に、箱根登山鉄道、伊東線、御殿場線の乗り潰しに行って来ました。特に、箱根登山鉄道は、国内随一の山岳鉄道であり、急勾配を車輪のみで登って行く勇姿や、スイッチバック等が見どころである。

南武線、小田急線を乗り継いで、小田原駅に到着。箱根登山鉄道のホームは、小田急線ホームの強羅駅寄り先端にある。
ここでは、今では珍しくなった旧型の釣掛け式モータのモハ1系電車が健在なため、これに乗ろうと、新型の1000系電車や2000系電車を、ホームでの写真撮影も兼ねてやり過ごす。どの車両も3両編成の連結面は、いかにも頑丈そうな連結器を持っており、小径のカーブに対処するために車両間の間隔が広く取られている。数本やり過ごすと、お目当てのモハ1系電車を連結した3両編成がやってきたので、いちばん後ろの103型車両に乗車する。乗務員室を覗くと、いかにも時代を感じさせる運転台である。早朝と言うのに、ほぼロングシートの座席いっぱいの人で賑わっている。定時に発車。低い釣掛け式モーターの唸り音と共に、電車が加速して行く。途中まで平行していた東海道線の線路と程なく分岐する。小田原駅から途中駅の箱根湯本駅までは、小田急小田原線の電車が乗り入れを行っているため、レール幅の狭い小田急車両と、やや幅の広い箱根登山鉄道の車両とで、ゲージの異なる3本のレールで3線軌条になっているのもこの鉄道の特徴である。箱根湯本駅を過ぎると、トンネルや鉄橋を渡り、徐々に勾配がきつくなってくる。塔ノ沢駅を過ぎた頃には、車両の前後でかなりの高度差を感じる。出山信号所の最初のスイッチバックで、進行方向が変わり、運転手と車掌が交代すると同時に、対向電車と交換、折り返し、急勾配を登る。大平台駅で更にスイッチバック。更に上大平台信号所でも、合計3箇所のスイッチバックを利用する。この辺りは、勾配と同時に、カーブもきつくなっており、3両編成の最前と最後の車両で、90度くらいには曲がっているであろうか。急カーブをいくつも通過しながら、ゆっくりと確実に登って行く。通常の電車というのは、一旦加速してしまうと、惰性で走行するのであるが、ここでは、終始、ノッチが入ったままである。宮ノ下駅を過ぎてから、徐々に勾配が落ち着いてきて、無事、強羅駅に到着した。線路横には、レールとの摩擦防止用に車輪への水捲きのための給水用ホースが備えつけられており、すぐさま給水を行う。お疲れ様。駅前は、土産物屋が並んでいるが、早朝の為、何処も、開店準備中である。
折り返し、次に到着した箱根湯本駅行きの電車で折り返す。今度来た電車は、新型2000系車両である。今度はクロスシートの車両、最前部に乗車し、来た道とは進行方向逆側の展望を楽しむ。定時発車。甲高いモーター音と共に、見るみるうちに、標高が下がって行くのがわかる。先ほど来たときと同様、スイッチバック3箇所にて折り返し、箱根湯本駅に到着する。昼間の時間帯は、箱根登山電鉄の車両は箱根湯本駅から先を担当し、箱根湯本駅までは小田急線の乗り入れ車両が運行を担当している。再び3線軌条を辿って小田原駅に到着した。沿線を振り返ってみると、良くも狭い傾斜地を利用して線路を引くことができたなぁ、と、ただ々々感心するばかりである。
コンコースが新しくなった小田原駅から東海道線211系電車に乗り、熱海駅に移動する。トンネル区間が多いが、根府川駅付近では、眼下に太平洋を望むことができる。
熱海駅で伊東線113系に乗車。来宮駅は東海道線の沿線に伊東線だけのホームがある。短い路線であるが、沿線は海を見渡せる住宅地が多く、所々に温泉ホテルが建っている。伊東駅に到着。駅前は商店街や土産物屋が多い。食事後、再び伊東駅で乗車。全線単線区間を折り返す。伊東線はJRであるが伊豆急行線から熱海駅への乗り入れ車両も多い。JR特急が伊豆急行線に乗り入れている事で相殺しているのであろう。
熱海駅で再び東海道線113系に乗り換え、沼津駅で御殿場線313系電車に乗車する。東海道線は、この区間、トンネル区間が多いが、丹那トンネル開通前は、御殿場線ルートが旧東海道線であった。その当時は、御殿場線ルートは複線区間であった為、単線となった今でも、レールは撤去されながらも、複線分の敷地やトンネルの大半が残っている。沼津駅から御殿場駅辺りまでは、平地に畑や住宅地が点在しているが、御殿場駅から国府津駅までは、山地が多く、土地が狭まった中を走る。富士山は、今日は雲が多く、拝むことができなかったのが残念だ。
国府津駅で再々東海道線に乗り換え、小田原駅まで戻る。小田原駅近辺で食事を兼ねて見物する。駅前には、箱根登山デパートを始めとするデパートや、お土産物屋が多い。
小田原駅で小田急小田原線に乗車し、帰路についた。


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