前回から続く。
列車は横軽の山の中とは対象的に今度は視界の開けた高原地帯を走る。天気が晴れているのでとても気持ちが良い。沿線には森林や野菜畑が連なっている。
15:48小諸駅に着く。今日は昼過ぎに釜めしを食べただけなので迷わずホームの信州そば屋でてんぷらそば¥380を食べる。普通の立ち食いそば屋風ではあるがなかなか美味しかった。次の小海線の出発時刻をホームに行って調べ17:29発の248Dに乗る事にするがそれまで時間が1時間ほどある。しばらく駅構内を散歩すると駅周辺の観光案内図があるのでしばらく見当を付ける。何やらどこに行くにしても1時間では見学時間が足りなさそうだ。とり
あえず改札口を出てみる事にした。
駅改札口を出た所に横軽廃止区間の通勤通学者用にバス定期券購入時の割引のお知らせがあった。今後、どのような実生活への影響があるのだろうか。駅前は路地毎に商店が続き比較的小じんまりとしたみやげ物屋などが並んでいる。
駅前右側に行った所に観光案内所があるので覗いてみる。張り紙に1周約45分の市内循環観光バスが運行されているとある。これは丁度良いと思ったのだが残念ながら土日曜日のみの運行とある。今日は盆休みとはいえ普通の月曜日なのだから仕方がなく諦める。駅前広場を一周してみるともしかしたら駅舎よりも目新しく立派な跨線橋が目に止まった。とりあえず階段を登ってみる。階段上の通路からは小諸駅構内がほど良く見渡す事ができる。昇降用エレベータ
ーも付いた立派な跨線橋である。階段を下りきった所の案内板を見ると何やら懐古園と言う公園への通路口だったようである。しばらく付近を散歩してみる。駅から近い割には緑もあり静かな場所なので休憩するには丁度良い所である。しかし残念ながらそこまでは時間的余裕がなかったのでまた跨線橋を渡り元の駅前広場に戻る。駅前の商店街くらいならもう一回りできそうだったので今度は駅前を左方向の路地に入ってみる。時期が悪かったか盆休みの店が多いの
か閑散としている。国道141号線まで出てきたので国道を右に曲がった。この辺りは古い町並みのためかどこも車1台やっと通れる位の細い道である。商店街を駅まで戻りそろそろ小海線の気動車が入線しているかと思い改札口を入る。ホームの階段脇にある水道場で飲んだ水がとても冷たく美味しかった。階段を渡り一番遠い所が小海線の発着ホームである。
2両編成のキハ110系が既に入線していた。ローカル線用にJRになってから開発された比較的新しい車両である。なるほど各種の特殊対策が施してあり、半自動ドアの開閉スイッチやワンマン運転のため車内には整理券の自動発行機が設置してある。もの珍しげに車内を見回してから丁度空いていた先頭車運転席後方の席に座る。
帰宅途中らしき地元の人でだんだんと混み合ってくる。しかし残念ながらこの辺りでまた一安心してしまったのか列車が発車する時も含めての記憶が定かではない。気がついたら発車してから約1時間後のもう薄っすらと日がかげっている走行中の車内であった。うとうとしながらもどんどん列車は走っていく。小海線と聞けば高原列車を連想するがこの区間の沿線には住宅地が広がり地元の人が頻繁に乗り降りしている。だんだん暗くなって行き山間部に入った事もあり果たしてトンネルの中を走っているのかどうかの区別も付かなくなってきた。野辺山駅を経ておそらくこの辺りがJR最高地点であろう地点を通過する。今日は横軽の急勾配を登りとうとうJR線路最高地点まで来てしまった。清里駅に着くと行楽帰りであろう人たちが一気に乗車してくる。残念ながらこの辺りはもう暗くてまったく景色など見えない。多分、八ヶ岳の山々が目前に迫っているのだろう。そうこうするうちに列車は終点小淵沢駅に到着する。ところが小淵沢駅到着時の車内案内放送によれば現在中央本線は甲府駅近辺での雷
雨によりダイヤが乱れているとの事。中央本線への乗換えは予め時刻表で調べておいたあずさ70号にしようとも思っていたが余りにも遅れているのなら特急に乗っても意味がないなぁなどと考えるながらポームに降りる。
中央本線のホームにたどり着くと既に特急あずさ号が到着しているがそういう理由で1列車やり過ごす。念のために時刻表を確認していると列車はありますかと話しかけてくれた人がいた。鈍行が次来ますねなどと話をしているとその人も今日碓氷峠に行き戸倉温泉まで足を延ばし横浜方面への帰り途中だと言う。話しをしながら取り敢えず次に入線した甲府行きの横須賀色の115系各駅停車に一緒に乗車する。本来ならばこの時刻には小淵沢駅始発の甲府駅行き各駅停車があるはずなのだが相当ダイヤが乱れているようで途中駅扱いの列車であった。車内でも時刻表を探りながらお互いにこの先どうやって帰ろうか検討をする。困ったときはお互い様である。途中の日野春駅で随分長く停車をする。本来ならばもう甲府駅に到着しても良い時刻である。多分この調子だと甲府駅から接続する予定の高尾駅行きの列車に乗れそうもない。最後の手段は後続の直通列車であるスーパーあずさ16号にどこかの途中停車駅で乗り換えて八王子駅まで行く覚悟をしておく。その人曰く遅れついでなので自分はもう一泊して帰ると言い残し折り返し下り列車に乗るために下車して行った。車内は旅行帰りのグループがダイヤの乱れもよそににぎやかにはしゃいでいる。そうこうしているうちに列車は甲府駅に到着したがやはりその先の高尾駅行きの列車は既に発車してしまっている。駅の案内でも甲府以東への列車は次に来るスーパーあずさ16号に乗車するようにとの事なのでそのままホームで待つ事にした。数時間の遅れでスーパーあずさ16号が到着したが既に自由席車両は満員である。しばらく迷っていると通路側の席が丁度一人分空いていたので相席をさせてもらう。途中石和温泉駅と大月駅に停車し遅れているもののその間約1時間ほどで八王子駅に到着した。
八王子駅でオレンジ色の見慣れた201系通勤電車に乗り換えるがなんと新宿行きの最終電車だと言う。随分と時間を食ってしまった。既に23時半をまわっている。
立川駅で南武線に周りの慌ただしい気配で急いで乗り換えるとこちらも武蔵中原駅行きの最終電車であった。何とかぎりぎりで今日中に帰宅できそうだ。
自宅の最寄り駅である谷保駅に着いた時には疲労感があったがその中にも今日1日で本当にいろいろな事があったなぁという充実した気持ちで一杯であった。
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