前回から続く。
横軽を特急あさま1号に乗って軽井沢駅まで峠を登ってきたが、上下線で別線を通り平均最急勾配区間は上り線(下り坂)側にある事や、この区間を直通運転する各駅停車の普通列車が少ないこともあり、普通列車に乗り軽井沢駅から横川駅に一度折り返して都合この区間を合計1往復半をする行程を計画した。折り返し予定の各駅停車の列車は10:52軽井沢駅発の332M列車であるから、それまでは軽井沢駅構内で自由撮影時間とする。その間、EF63やあ
さま号などを思う存分撮る。どの列車も機関車の付け替え作業には人だかりができていた。駅構内の上下線島式ホーム間の待避線にもEF63が待避している。


10:30頃になったので最後に軽井沢駅の駅舎を見てこようかと、一端、改札口を出るが肝心な駅舎は改装工事中のため囲いの中で見えず仕舞いだった。改札口付近では何かの記念乗車券などを販売しており賑やかだった。
ホームに戻ると、丁度、乗車予定の115系白地に薄青の信越色電車が入線してきた。
EF63と115系電車の連結は横軽の間を直通運転する各駅列車が少なく日中でも多くは見られないのでここでも連結面の写真を撮る。車内は地元の人や、横軽を惜しんでカメラ、ビデオや録音マイクを持った人たちで通勤ラッシュほどではないがなかなかの乗車率である。今回は列車最前部に乗り込みEF63のブロアー音やモーターの唸り音を聞いてみる事にした。運転席と客
室の間の仕切窓の幕が下りていて前方が見えないのが残念である。EF63の連結作業が終わり皆が列車に乗り込む。発車のアナウンスでドアが閉まるとすぐ目の前に連結されたEF63のブロアー音が高らかに聞こえてくる。資料によると最初のトンネルをくぐるともうその辺りからが66.7パーミルという平均最急勾配の区間である。EF63の発電ブレーキのブロアー音と共に台車からはダッダッダッという重々しいいかにも列車の下り全重量が架かっていそ
うな車輪と線路の継ぎ目との音が聞こえてくる。車窓には相変わらず深緑とカメラの列が並んでいる。旧丸山変電所を過ぎ横川駅構内に保存の準鉄道記念物であるアプト式鉄道の名残りであるED42電気機関車を左側に見ながらホームに入線する。
次回に続く。
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